昔の人みたいに、ぼちぼち気ままに歩こうか♪と選んだ全長10キロの古道「道根往還」
なんだか名前がかっこいい!
この道、なかなか歴史ある古道です。1000年以上も前からここを多くの人々が踏みしめて歩いた道です。
鎌倉時代では戦いにおいて重要な輸送路として使われ、明治時代以降では人馬での運搬の重要なルートとして多くの人々が通った道です。
ちょっと気ままな気分ではなく、気を引き締めて歩いてみました。
スタート地点近くの駐車用を利用
岡崎東公園 南駐車場に駐車し、ここからスタート。
(駐車可能台数は180台です)
地図だと、この東公園の西を走る道路を渡った先に、欠けの三本松からのスタートが正しいようです。
道根往還は、「欠けの三本松」から鍛埜町にあった「鍛冶屋の五本松・馬頭観音」に至るまでの古道を指します。
「道根」の意味は、山の高所・尾根(ドウネ)を通る道なのでそう呼ばれた説があるようです。
駐車場を出て東方面に歩いていくと、やがて石の案内図が見えてきます。
公園内の池を左に見ながら歩いていくと、道根往還の木製看板と、展望広場の看板が現れます。
広場にはすぐたどり着けますが、石のベンチがある広い広場です。木が生い茂って眺望はありませんが、落ち着く場所でした。
岡崎の大正池と呼ばれる小呂池
本道に戻ります。
少し進むと、「岡崎の大正池」と呼ばれている小呂池が現れます。
撮影時は冬で、寒々しい景色でいたが、夏前ごろ、梅雨の時期にはアジサイや睡蓮の開花が見られそうです。
秋も紅葉がきれいでしょうね♪
サギや鴨でしょうか、優雅に水面を漂っています。
釣り人らしい数人の男性が水面方向を向いてしゃべっていました。
「岡崎の大正池」
確かに木々が水面からにょきにょきと出ている風景は上高地の大正池を彷彿させるかも・・・
春の温かい日差しの頃、のんびり水面をながめながらコーヒーでも飲みたいな。
睡蓮の開花の頃の写真も見ましたが、素敵でしたね。
この小呂池の南には、明治の初めまで、お酒やご飯が食べられる「茶屋」があったそうです。
当時の小呂池は春夏秋冬 どの季節もきっと素敵な風景だったでしょうね。
いよいよ道根往還の本筋に入る
スタート地点からずっと道路も舗装されていて歩きやすかったのですが、いよいよ道根往還、小呂池を過ぎたあたりから本筋の始まりです。
とはいっても、まだまだ歩きやすい道です。
広い林道といった感じから、切通しの間を抜け、だんだん地面も岩がごつごつと出てきています。
高隆寺根本中道跡の木製看板を通過。高隆寺は一説には推古天皇の時代に聖徳太子が寺号を与え、堂宇を建立したと伝えられているとのこと。大変古い歴史のある建物だったのですね。
馬の背道と名前が付けられている道筋では、登山で馬の背といえば、尾根道をさすことが多いので、
ここも確かに両側とも傾斜があります。きっとその昔、ここを通る人や馬から見たら、切り立った細い道だったのでしょうね。現在は両側とも木々が生い茂り安全に通過できます。
南無阿弥陀仏と刻まれた石碑がありました。
どなたかの供養のためなのか、よくわかりませんが、何となく手を合わせてしまいました。
この道は自転車で走行を楽しむ方もいるようで、すれ違う時は気を付けてください。
所々、根の張った地面や水の道で削れたような段差の高い部分もあり、足元気を付けましょう。
半分通過 岡崎墓園を抜ける
ここまでは出発してから5キロぐらいでしょうか。岡崎墓園横を抜ける公道に出ました。
墓石屋さんがあり、いろいろな形の墓石のほか、動物や恐竜が展示してあり、ちょっと寄り道。
墓石の種類もたくさん、夢のある?墓石もあります。墓参りが楽しくなるかも・・・
恐竜のモニュメントはかなり大きめ。石板を組み合わせたもので、削りだした形と違い、平面が多いので、もしこんな墓石が設置できたら、家族や友人からのメッセージなんかも刻めるかも・・・?
墓地の敷地の間を通る道筋なので、そのまま進むと、墓地の施設ですが、きれいなトイレがあります。
ここまで当然コンビニなんてありませんでしたので、トイレ休憩。
道根往還 古道も後半に入ります
岡崎市斎場の横から再び古道に侵入。
同じような道が続きます。
道は時折狭くなり、薄暗いところもあり、運悪くお天気も崩れてきました。
引き返すことも頭に入れて、もう少し進みます。
しばらく行くと、弘法三戸岩と書かれた祠が現れました。
修繕の手が入っているようです。
やっぱり、なんとなく手を合わせて通過。
その後、木々の間に捨てられた飛行機の部品のようなとても大きな廃棄物を見つけました。何でしょうか?
歴史の道なのに残念ですが、きっとこの物体もずっと先には歴史物となるのでしょうか・・・?
もうしばらく進むと、公道に出るところ付近で廃屋発見。
ここで雨が本降りになってきました。しばらく大きな木の下で雨宿りをしていましたが、やむ気配なし。今日は残念ながらUターンすることに。
ここまでは出発から約7キロ過ぎたあたりです。
雨が小降りになるのを待って、来た道を戻りました。
行けなかったけど、ここから先の正立寺
岡崎の古道 道根往還の最終地は、正立寺。無人のお寺のようです。
宗派は、浄土宗西山深草派。
道根往還の古道は、鍛埜(かじの)町にあった「鍛冶屋の五本松・馬頭観音」 までの道ですが、
道根往還として歩かれるのは正立寺までとされているようです。
ここまで来れたら約10キロ完走だったのに。
道根往還のルートは所々寄り道もできるようなので、もっと調べてまた来ようと思います。
このルートは来た道を戻るので、必ず帰りにかかる時間を考えてくださいね。
コメント